祝 直木三十五賞受賞!
第166回直木三十五賞の選考委員会が2022年1月19日(水)都内にて開催され、米澤穂信『黒牢城』と今村翔吾『塞王の楯』が授賞作に決まりました。
米澤先生、おめでとうございます!
過去2回、第151回では『満願』が、第155回では『真実の10メートル手前』が候補作になっていますが、愛読者としては意外なほどの選者たちの酷評で落選していました。
(ちなみに151回直木賞は黒川博行『破門』、155回は荻原浩『海の見える理髪店』が受賞しています。 荻原浩も愛読するものとしては海の見える理髪店も良作でした。)
直木三十五賞は、文藝春秋社社長の菊池寛が友人の直木三十五を記念して1935年に芥川龍之介賞(芥川賞)とともに創設し、以降年2回発表されています。
授賞する作品は選考委員の合議によって決定され、第6回からは財団法人日本文学振興会により運営されています。
受賞すれば一躍人気作家。
黒牢城、今年は大当たりで、4大ミステリランキングすべてで第1位を獲得し完全制覇(史上初)。
第12回山田風太郎賞を含めると6冠を達成する快挙を成し遂げています。
①『ミステリが読みたい! 2022年版』(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇 第1位
②週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021 年12 月9 日号)国内部門 第1位
③『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編 第1位
④『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング 第1位
・第12回山田風太郎賞受賞
・第166回直樹三十五賞受賞
ファンは笑いが止まりませんな。
2001年『ありうべきよすが~氷菓~』米澤汎信名義で第5回角川学園小説大賞[ヤングミステリー&ホラー部門・奨励賞]を受賞して作家デビュー。
その後は
2011年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞[長編および連作短編集部門]受賞
2013年『満願』で第27回山本周五郎賞受賞
そして本作『黒牢城』が6冠
古典部シリーズ(『氷菓』ほか5作)や小市民シリーズ(『春期限定いちごタルト事件』ほか3作)から読んできたファンとしては、感激ひとしおです。
そういえば、初めて読んだのは『さよなら妖精』だったなあ(遠い目)
『満願』は6作の短編が収められていて、人それぞれ好みが分かれるところだけど、僕は満願が好きですね。
古典部シリーズは、かの京都アニメーションの制作でアニメ化されました。アニメがまた秀作で、京アニは本当に良い作品を多く残してくれました。
『黒牢城』は当然のように買いましたが、今のところ積読になっています。
話題のうちに読まないとですね。